娘がいる男性なら一読の価値あり?「82年生まれ、キム・ジヨン」
はじめに
スマホなどの端末をヤフオクやメルカリに出品すると、すぐ【大幅な】値下げコメントつきますよね。
「大変申し訳ないですが○○円で」って。
私が女だからふっかけてくるのか。男でもなのか…
82年生まれ、キム・ジヨン
韓国で100万部突破した本です。韓国、と出てきただけで、「No」といいそうな人多そうですね。その方はどうぞ、このページをすぐ閉じてください。きっと響かないと思うので。
女性が今まで何気なく受けてきた扱いを一人の患者のカルテという形で展開された本なのですが、
恐ろしいほど自分が体験したことが入っていました。
みんな、同じだった。
そして、韓国も同じだった。
統計上、男女の格差が日本とそっくりというのも頷けました。
台湾でもベストセラーとなり、ベトナム、アメリカ、カナダ、イギリス、イタリア、フランス、スペインなど17カ国・地域で翻訳決定とのことなので、どの国もみな同じ経験をしているのかもしれません。
そして、amazonのレビューを見ればわかるように、
低評価を付けているのは男性なのかな。
ただ、娘さんがいる男性なら一読する価値はあると思います。
きっと今の娘さんも同じ道を通るから。
娘さんの世代であれば、今と変わることはないでしょうし。
セクハラをする男性に、
「自分の娘に同じことできる?」
と聞いても、よく理解できないそうですね。
そして、
「上司の娘さんにできる?」
と聞くと、青ざめるそうです。
なので、「さっぱりわからない。」という人もたーくさんでる本だと思います。
「読んだ」いうだけで、
「フェミニストwwwwww」
と、言われるんだろうなと思います。
ああいう人たちばかりではないよ
中高校生のときが一番狙われていたかな。
痴漢も、帰り道につけられたり、突然スカートをめくられたり、自転車を抜かされる瞬間胸を触られたり。
そして、それを口にすれば
「お前がそんな格好しているから。お前が悪い」
あぁ、そうなんだ。
いえ、違います。
やっと、
怒っていいんだ。と思えるようになったかな。
妊娠して、何も仕事ができなくなって。
休めば
「これだから妊婦は。ラクでいいよな」と思われる。
仕事をやめれば、男性は「女はやめればいいからラクだね」となり、女性の後輩達は「妊娠したら仕事つづけられないのかも」と思ってしまう。
やめずに頑張れば「具合がいくら悪くても、男性と同じパフォーマンスをしなくてはならない」とどっちもつらい道を取らざるをえなくなる。
それでも、
殴らない男性の方が多いし、セクハラしない男性の方が多いし、
困っているとき助けてくれる男性も多いし、
本にでてくる通り、
「世の中にはいい男の人の方が多いのよ」
82年生まれ、キム・ジヨン
だと思う。
(母親は)何したって悪く言う人いるんだから、好きにやればいいんだよ。
そう言ってくれたのも男性でした。
さいごに
この本を読んで、大半の男性はこれを読む気にもならないし、読んでもさっぱりおもしろくないだろうな、と思いました。そして、一冊の本を思い出しました。
大学時代ものすごく流行って読もうとしたものの、途中で挫折した本です。
全く感情移入できないし、泣けないし、何が面白いのかさっぱりわからないまま終わりました。
同い年の地方からでてきた男性は「泣いた」と言っていたので、これも男女の違いなのかな、と。今読むと違うかもしれませんが、
同じ著者の「ボロボロになった人へ」という本も私はさっぱりわからなかったので、この著者とは相性が悪いんだな、と思った次第です。
オススメマンガ
死役所、という死んだ人の話なのですが、ものすごく面白いです。
amazon unlimitedで10巻まで読めてはまり、11巻から購入したのですが、11巻に今回のドンピシャ?の内容がありました。
加害者は男性、口だけだす野次馬(裁判員)も男性、助けてくれたのも男性。