いつの間にかぶら下がり社員になっていたのかな

「働く女子のキャリア格差」を読んで

最近、読んだこちらの本の中に、

出産後の女性が育休を経て復職するものの、就労意欲が低い状態で必要最低限の業務だけをこなす「ぶら下がり」化する現象が問題になっています。
例えば、出産前は比較的意欲をもって働いていた女性が、育休から復帰した後は目にみえて仕事に対する意欲を失い、言われた事しかやらないようになったり、退社時間になると電話が鳴っていようが周りが忙しそうだろうが放置して帰ったり、こどもの病気を理由にした当日欠勤が多く業務に頻繁に穴をあけたり、退社間近の時間に仕事を依頼すると明らかに迷惑そうな顔をしたりする姿が見られるようです。

というような内容に、「私か?私だけでなかったのか」と思ってしまいました。(明らかに迷惑そうな顔、とかはしてないと思いますけどね…)

ブラさがっていたのかな

私当人からの自己申告ですが、産休に入る前は、仕事大好きでした。キャリアアップをもちろん考えていました。いつかは自分の会社を、と考えていました。

それが、現在子供6歳になり、育休明けからだいぶ経ちましたが、

キャリアアップ?なんだっけそれって思っています。
といいつつ、3ヶ月前に会社員をやめ、フリーランスになったので、責任持ってやっているのでしょう?と聞かれそうですが、実は、独身時代に一緒に働いていた人に声をかけてもらい、その方からお仕事を頂いてます。

でもね、

「あれ?なんか独身時代の頃と違うぞ?(こんなに仕事しなかったっけ?)」と思われてるんじゃないかと思いまして。

だって、自分でも思うんです。
なんでこんな風になってしまったのだろうと。

前はもっと一つ一つの仕事をしっかり早くこなしていた。気がする。
言われたこと以上にやろうとしていた。気がする…
今足りない事はなにかを考えてスキルアップに日々費やしていた。気がする…

今の私はいったいどうしてしまったんだろう?
と自分の事なのに不思議になるんです。

子育てが当たり前になってから

子供を産んでから6年が経ちました。
いろんな事がありましたね。やる気まんまんで復職した日。2日後には保育園から呼び出したがかかったこと。時短で給料もかなり減りました。

子育てというか家事というのは、汚された事を元に戻す作業がとても多くて、うんざりする事だらけでした。毎日毎日飛び散らかされたおしっこを拭いたり、どろだらけの靴下を洗って干したり。

ちょっとがんばってご飯を作っても、子供は無邪気に「いらない」と食べてくれなかったり粗末に扱われたり。
「がんばる」事の無意味さに、「自分がいかに潰れないように守るか」そんな事ばかり考えるようになった気がします。

家事、育児で大変。育児やってるだけで私はがんばってる。

だから、仕事も「適当に」できるかぎり「迷惑かけないように」やらせていただきます。その代わりこちらも給料ややりがい等多くは望みませんから。
そんな感じになっていた気がします。

仕事を再開して気づいた事

復職後、子持ちでもがんがん働けるように、と在宅勤務など柔軟に仕事ができそうなシステム開発会社に転職し、文句を言ったらバチがあたるほどの待遇で仕事をさせていただきました。

そんな中で、「3年後には起業する」という夢を持っていたので、私はフリーランスという形で独立しました。知り合いの会社を手伝うという最低限の収入を確保できたことで「何で起業するか」もあいまいなまま飛び出しました。

現実は、「ぶら下がり」な気がしています。システム会社にいた時も、現在も。
何やっているんだろう?と考えてしまいます。

そんな中、盛大な仕事の失敗を私はしました。一緒に働いている仲間にも申し訳なくなりました。

なのに、「あぁ仕事ってこういう事だったなぁ」となぜか懐かしくなりました。

いままで、汚れたトイレの床を掃除するような家事は、大きな失敗をすることはありませんでした。

今の仕事は、いろんな人と関わって、迷惑かけて、それでも少しは役に立てているのかな、と、嬉しくなりました。

あぁ、もっと役に立てるようにがんばりたいな。と。

 

やっぱりもっと役に立ちたい

まだまだ、エンジンがうまくかからないというか、意欲がわかないという状況です。でも、役に立ちたい。ありがとうと言ってもらえる仕事がしたい。意欲があるんだかないんだか。

冒頭で紹介した本の中で

資生堂は、「女性にとって働きやすい」職場に留まらず、さらに一歩進んだ「女性にとって働きがいがある」職場へと舵をきった。

とあり、なるほどな、と思いました。

私の中にある、このモヤモヤは「働きがい」が足りていないのかもしれない。だけれど、育児との両立をしながらは本当に大変でつらいから諦めることで平静を保っていた。でも、やっぱりもっと働きたい…という状況なのかな。
自分自身の事だけではなく、会社(パートナー)にとってどうする事がベストなのか、共に考えていけたらなと思いました。

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